お役立ちコラム

給与ソフトと源泉徴収税額表で所得税額に相違があるのはなぜですか?

自分の給与から控除された所得税額を確認しようと思い、源泉徴収税額表で計算してみましたが給与明細に載っている所得税額と源泉徴収税額表で計算した額に数十円の相違がありました。どうしてでしょうか。

源泉徴収税額表は、社会保険料等控除後の金額を段階に分けて税額を決めるようになっており、これは各段階の中間値を前提とした税額となっています。原則として源泉徴収税額は源泉徴収税額表を用いて計算することになっています。

http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/zeigakuhyo2010/data/02.pdf 

これに対して、給与計算ソフトなどコンピュータを用いて計算する場合には、機械計算の特例が認められています。

http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/zeigakuhyo2010/data/06.pdf 

機械計算の特例では、各段階の中間値ではなく、金額に応じたパーセンテージにより計算をすることになっています。(給与計算ソフトでも、源泉徴収税額表による計算方法を選択できるものもあります。)

これらの計算方法の違いにより、月次の所得税額に数十円くらいの差が生じる場合があります。ただし、年末調整や確定申告により差額は清算されるようになっておりますので、年間を通して考えると、どちらが得ということはありません。

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