お役立ちコラム

暑い!今年の夏はビールがすすむ!

厳しい暑さが続いていますが、晩酌に飲む冷たいビールは一日の疲れを癒やしてくれる最高の一時です。今年は例年より暑く、それに比例して飲むビールの量も増えてしまうのですが、私は一体いくら位の酒税を収めているのでしょうか?気になったので教えて下さい。

酒税とは、酒類の消費に着目して消費者に負担を求める間接税です。負担者は消費者ですが、納税義務者は製造者(または輸入者)となります。酒税法では、酒類は発泡性酒類、醸造酒類、蒸留酒類及び混成酒類の4種類に分類、さらに17品目に区分され、それぞれに税率が定められています。

ビールは、発泡性酒類に分類されますが、基本税率は220,000円/キロリットル(220円/リットル)となります。毎日500ml飲むとすると、毎日、110円、1ヶ月あたりおよそ3,000円を納めていることになります。

 

なお、平成29年度の税制改正により、発泡性酒類の基本税率は平成38年10月までの間に段階的に155,000円/キロリットルまで引き下げられる事が決まりました。この改正では同時に、その他の発泡性酒類に属するいわゆる「新ジャンル」と呼ばれる発泡酒については段階的に増税され、平成38年10月1日以降、ビールと同じ税率155,000円/キロリットルが適用されます。今までお得だった「新ジャンル」の発泡酒は増税となり、ビールについては3割程度の減税となったわけです。

この改正、ビールファンにはうれしい内容となりましたが、ビールが現在より手頃な値段で購入できるようになったとしても、飲み過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

 

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※現行の税率。平成32年10月1日以降、段階的に改正が入ります。

 

参考文献 : 国税庁HP 酒税法等改正のあらまし 平成29年4月

https://www.nta.go.jp/taxes/sake/senmonjoho/kaisei/aramashi2017/index.pdf

 

執筆者:田代

 

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