お役立ちコラム

令和7年10月1日より教育訓練休暇給付金が始まります!

「キャリアアップしたい」「資格を取りたい」そう思っても、仕事を休んで勉強するのは不安。

給料が減ったら生活に困るし、職場の理解があるかどうかもわからない、そんな悩みはありませんか?

「教育訓練休暇給付金」を使えば勉強のために休んだ期間もお金が支給される可能性があるのです!

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簡単に説明しますと、従業員が会社の制度を使って教育訓練のために休暇を取った時、その間の生活をサポートするために雇用保険からお金が支給される制度です。

いくつか前提条件がありますのでご確認ください。

1.教育訓練休暇給付金の概要


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2.留意点


・会社があらかじめ「教育訓練休暇制度」を就業規則などに定めている必要がありますのでご確認ください。

・原則として教育訓練給付金の支給を受けた場合、(離職した場合に支給される)基本手当の受給資格決定に用いる期間から除かれること(退職後の失業給付を受けられなくなる)等を十分に理解したうえで、支給申請をするようにお願いいたします。

・その他、詳細は参考リンクを参照ください。

3.支給額の目安


支給額は、以下のように計算されます。

支給額=賃金日額×●●%×教育訓練休暇取得日数

※賃金日額は原則として離職前6カ月の賃金をもとに算定されます。

仮に賃金日額を1万円、教育訓練休暇取得日数を5日、給付率を80%とすると

1万円×80%×5日=4万円

となります。

※給付率はおよそ5080%(60歳~64歳については4580%)となっております。

4.教育訓練休暇給付金の手続き(イメージ)


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5.まとめ


教育訓練休暇給付金は、政府が推進する「リスキリング支援策」の一環であり、働きながらキャリアアップを図る労働者にとっては有益な制度です。

企業・個人の双方が正しく制度を理解し、積極的に活用することで、生産性向上や人材育成に資するものといえるでしょう。

【参考】

教育訓練休暇給付金について
https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/001456056.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/001375529.pdf


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(執筆者:坂田)

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