お役立ちコラム

所得税の予定納税とは何ですか?

前年分の確定申告を行なったところ、本年分の所得税の予定納税額通知書が届きました。

予定納税とは何ですか? 必ず納めなければならないのでしょうか?

まず、予定納税とは、前年分の確定申告書に記載された申告納税額(予定納税基準額)が15万円以上の場合、本年分の税額の一部をあらかじめ納付しなければならない、という制度です。

 

ご自身の状況に合わせて、次のいずれかの方法でご対応ください。

(1)通知書に従い、予定納税額を納める。

予定納税基準額の3分の1の金額を、第1期および第2期それぞれの期限までに納付します。

本年分の所得税について確定申告をする際、計算した税額と精算されることとなります。

前年から引き続き2箇所以上で勤務をされている場合など、本年分についても確定申告を行なう予定なのであれば、こちらの方法で問題ないでしょう。

 

(2)減額申請をする。

本年分の所得税の見積額が予定納税基準額よりも少なくなる見込みであれば、予定納税額の減額を求めることが可能です。

減額申請書は、国税庁ホームページに様式が掲載されていますので、印刷して使用できます。

税務署に申請書を提出し承認されれば、後日、減額申請の承認通知書が送付されてきますので、改めてその通知書に従って納付しましょう。

前年は特別な事情で確定申告を行なったが、本年は給与以外に収入がない場合などには、予定納税額が0円となることもあります。

 

執筆者:小林

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