お役立ちコラム

厚生労働省が「ブラックバイトから学生を守る」取り組みを開始

「ブラック企業」と言われないためにはどうすれば良いのでしょうか?

   厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。

   企業としては、このような問題点が生じないよう、企業全体でコンプライアンス意識を高く持ち、労働条件、就業環境を改善していくことが大切です。

   厚生労働省では、新入学生がアルバイトを始める4月1日から7月31日の間において、全国の大学生等を対象とした「アルバイトの労働条件を確かめよう!」キャンペーンを実施すると発表しました。

   同キャンペーンにおいて、学生向けに学生アルバイトの労働条件の確認を促すリーフレットを作成し、自主点検を勧めると同時に労働条件に関する総合情報サイトを開設しています。そのなかでは、学生アルバイトを雇う際に確認するポイントをまとめたリーフレット「学生アルバイトの労働条件に関する自主点検表」を作成し、企業の労働条件についての自己点検も勧めています。

   思わぬ労働トラブルに巻き込まれる事の無い様、企業としてはより一層の労働条件、就業環境の整備が求められます。

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