お役立ちコラム

全銀協EDIシステムが稼働したと聞きましたが・・・

全銀協EDIシステムが2018年12月に稼働すると聞きました。どのくらいの銀行がシステムに接続しているのですか?また活用するためにはどうしたらよいですか?

 全銀EDIシステム(通称ZEDI)とは、総合振込において、振込に関するさまざまな情報(支払通知番号、請求書番号など)を受取企業に送信することを可能にするシステムであり、2018年12月25日に稼動しました。

  稼働時に接続している銀行数は、都市銀行5行をはじめとした計321行で、今後は390行まで増える予定になっています。またZEDIを活用するためには、XML電文を作成・取込するための会計システム等のソフトウェアのバージョンアップや入替えが必要となります。よってまず行うべきことは、ご利用のインターネットバンクと会計システムがZEDIに対応しているのか、今後対応する予定があるのかの確認だと思われます。

 これまでは、総合振込の際に送信できる「EDI情報」(支払企業から受取企業に伝達するメッセージ)は、半角20桁までの英数字とカタカナという制限がありました。本システムの稼動により、総合振込のデータ形式が固定長形式からXML形式というものに変わります。XML形式のEDI情報欄には、固定長形式と比べると多くの情報を記載することが出来ます。これにより、受取企業側での売掛金の消込作業や支払企業側での問い合わせ対応が効率化され、事務負担の大幅な軽減が期待されています。

 なおZEDIに関する詳細は、全国銀行協会(全銀協)の下記サイトをご参照下さい。

https://www.zenginkyo.or.jp/abstract/efforts/smooth/xml/

執筆者:川口

 

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