お役立ちコラム
税制適格ストックオプションの要件とは?
-
ストックオプション制度に優遇措置があると聞きましたが、どのようなものか詳しく教えてください。
-
ストックオプションは原則として、権利行使時の時価が権利行使価額を上回っている部分について給与所得として課税されますが、一定の要件を満たした税制適格ストックオプションに該当する場合、権利行使時の課税を繰り延べることができます。税制適格ストックオプションでは、株式売却時に売却価額と権利行使価額の差額にたいして譲渡所得として課税されます。
このストックオプション税制の優遇措置を受けるためには、付与されるストックオプションが下記の主な要件を満たす必要があります。
①付与対象者が自社の取締役、執行役、使用人あるいは自社株式総数の50%を直接又は間接に保有する法人の取締役、執行役、使用人のいずれかに該当すること。
②権利行使期間が、権利付与決議の日以後2年を経過した日から10年を経過するまでの間であること。
③権利行使価額の年間の合計額が1,200万円を超えないこと。
④権利行使価額が契約締結時の時価以上であること。
⑤新株予約権の譲渡をすることができないこと。
⑥権利行使により取得した株式の保管・管理が、証券会社等に委託されていること。
⑦無償発行であること、新株予約権の発行を請求しないこと。
以上のように税制適格ストックオプションは税務上大きなメリットがありますが、多くの要件が定められており、また税務署への手続きも必要となります。導入にあたっては、十分に慎重な検討が求められますのでご留意ください。
<参考文献等>
経済産業省HP ストックオプション税制のご案内
http://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/stock_option/
<関係法令>
租税特別措置法第29条の二
http://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/stock_option/dl/sozeitokubetsusochihou29_2.pdf
執筆者:沖野
関連コラム
- 投資の視点での令和8年度税制改正大綱
- はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、投資の視点での令和8年度税制改正大綱についてです。NISA制度やiDeCoといった投資に関する税制優遇制度の創設、老後への不安などから、投資への注目は高…
- 会社員でも還付金が戻る!知って得する「確定申告の義務がない人」のための還付申告
- 【はじめに】今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、会社員でも還付金が戻る!知って得する「確定申告の義務がない人」のための還付申告についてです。会社員として働いている方の多くは、毎月の給与から所得税…
- フリーランス必見!青色申告と白色申告、徹底比較と切り替えのメリット
- 【はじめに】今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、フリーランス必見!青色申告と白色申告、徹底比較と切り替えのメリットについてです。個人事業主やフリーランスとして働く上で、避けて通れないのが確定申告で…
- 賢く節税!個人事業主が知っておくべき、経費にできるもの・できないもの
- 【はじめに】今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、賢く節税!個人事業主が知っておくべき、経費にできるもの・できないものについてです。個人事業主にとって、確定申告は避けて通れない業務です。特に、日々の…
- 副業収入の確定申告
- 【はじめに】今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、副業収入の確定申告です。近年、働き方の多様化により、副業を持つ人が増加しています。しかし、会社員として年末調整を受けている方にとって、副業収入がある…
当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。
