お役立ちコラム

e-Taxで確定申告やってみた!

私は会社員ですが、29年の医療費が多かったのでe-Taxで確定申告(医療費控除)をやってみました。準備がけっこう大変でしたので参考になさってください。

 

①準備

申告のために事前に準備するものがあります。以下3点です。

・マイナンバーカード

 通知カード(紙)ではなく、プラスチックの顔写真つきのICカードです。通知カード(紙)しか持っていないという方は、マイナンバーカードへ変更をする必要があります。カードへの変更手続きはお住まいの自治体で行っています。郵送で受付けている自治体もございます。マイナンバーカード発行までには1ヶ月くらいお時間を要しますのでお早めに手続きしていただくとよいです。また、マイナンバーカードには電子証明書が入っています。これが電子申告の際に必要になってくるのですが、この電子証明書は有効期限があり、発行の日から6回目の誕生日までです。住所・氏名・性別が変更になった場合は6回目の誕生日を待たずして電子証明書の期限が切れた扱いになので、自治体で転入等の手続きと合わせてマイナンバーカードの電子証明書も新しくする必要があります。カード自体の有効期限は発行の日から10回目の誕生日までですので、写真は気合を入れて撮ったものがよいでしょう。

※住民基本台帳カードを使って電子申告をすることもできますが、住民基本台帳カードの交付は平成27年12月22日をもって終了したため、新たに電子申告を開始する場合はマイナンバーカードが必要となります。住民基本台帳カードは電子証明書の有効期限まではご使用になれます。

・ICカードリーダライター

必ずe-Tax対応というものを購入してください。安いもので2,000円くらいで購入できます。また、ICカードリーダライターには接触型と非接触型があります。接触型はカードリーダにマイナンバーカードを挿すタイプ、非接触型はカードリーダにマイナンバーカードを置くタイプ、です。私は非接触型を購入しましたが、読み取り機の上にICチップ部分をうまく置くようにします。置くところがずれているとカードを読み取れないというエラーが出て、作業が進みません。慣れれば、この辺に置けばうまく認識してくれるなとわかってきますので問題ないと思います。職場で接触型を使用しましたが、ICチップ部分(金色のところ)が擦れてくるのでなんとなく気になりました。また平成29年1月よりスマートフォンのリーダライタモードを使い、ICカードリーダライタの代わりにパソコンに接続して公的個人認証サービスを利用することが可能となりました。

・パソコン

OSがMicrosoft Windows 7以上のパソコンを用意してください。残念ながらMac OSは対応しておりません。また、ブラウザはMicrosoft Internet Explorer 11(以下IE)を使用します。Windows 10をご利用の場合はブラウザがMicrosoft Edgeというものになっていますが、IEへはボタン一つで切り替えできますので問題ありません。

 

②申告

e-Taxのホームページトップにある

個人で電子申告をするには>確定申告書を作成する>作成開始 の順にクリックします。

20180323.PNGあとは画面の指示に従い申告作業を進めていきます。

申告作業時に下記2点が難しかったので記載します。

○利用者識別番号取得

申告一連の作業の中に利用識別番号を取得する手順があります。初めて確定申告をする場合には新規で番号を取得します。任意のパスワードを設定しますので忘れないようにしておきます。また、以前利用識別番号を取得したけど忘れてしまったという場合は新規で取得すればよいです。

○電子証明書の登録

申告一連の作業の中に電子証明を登録する手順があります。マイナンバーカードを登録する際に設定する、

「利用者証明用電子証明書暗証番号(数字4ケタ)」と

「署名用電子証明書暗証番号(英大文字数字混合で6文字以上16文字以内)」

が必要になります。お手元に用意したうえで申告作業を進めていただくとスムーズです。

<参考文献等>

e-Tax

http://www.e-tax.nta.go.jp/index.html

公的認証サービスポータルサイト

https://www.jpki.go.jp/prepare/juki.html

執筆者:池田

関連コラム

5年分まとめて申告できる?医療費控除について
はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは5年分まとめて申告できる?医療費控除についてです。 1.医療費控除とは医療費控除とは、自分自身や生計を一にする配偶者、その他の親族のために支払った1年間の…
2025年10月からのふるさと納税の変更点
はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは2025年10月からのふるさと納税の変更点についてです。1.2025年10月ふるさと納税が変更される2024年6月28日に総務省から「ふるさと納税の指定基…
損益計算書におけるサイドビジネス
はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは損益計算書におけるサイドビジネスについてです。1.サイドビジネスでの儲けは別表示損益計算書では、本業と副業の儲けは分けて管理します。副業とは会計の世界では…
法人税に関する改正措置について
はじめに 今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、法人税の改正措置についてです。1.法人税に関する改正措置とは「令和7年度税制改正大綱」で法人税に係る措置として、中小法人の軽減税率の見直し及び防衛特別…
新リース会計基準への適用について
はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、新リース基準への適用についてです。1.新リース基準とは2024年9月13日に、企業会計基準委員会(ASBJ)より、2027年4月1日以降に開始する事業年…

当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。