お役立ちコラム
ブロックチェーンってなんですか
-
最近ブロックチェーンという言葉をよく耳にします。これはいったい何のことを言っているのでしょうか。会計に関係ありますか?
-
ブロックチェーンとは、データを分散して管理するための技術のことで、仮想通貨の代表例であるビットコインを支えていることで注目されています。従来の管理システムに比べて、障害に強い・データの改ざんが難しい・仲介者が不要になるといったメリットがあります。
ブロックチェーンの特徴は、取引情報の管理方法にあります。
従来の管理方法は、1つのデータベースに取引情報を記録し、そのデータベースを基準としてデータを参照したり、更新したりする方法でした。しかし、この方法ではサイバー攻撃によるデータの消失リスクや、データベース管理者の不正リスク等が存在しています。
そこで、分散型データベースであるブロックチェーンが登場します。
ブロックチェーンにおいては、ネット―ワークへの参加者が取引情報のデータベースを分散して保有し、管理します。ネットワーク上の取引が発生した際に、その取引がネットワーク上の他の参加者から適正であると認められた際に、取引が承認され、ネットワーク参加者が分散して保有するデータベースが更新されます。その他にも、分散したデータベースの整合性を確認するために、様々なデータのやり取りを随時行います。
つまり、不正な取引を記録するためには、分散したデータベースに対して改ざんを行う必要があり、また特定の管理者も存在しないため、正確な取引情報が記録・管理できる仕組みとなっています。
ブロックチェーンの登場により、会計に対する直接的な影響はまだありませんが、会計の取引記録データベースである「帳簿」の存在が、今後見直されるかもしれません。
関連コラム
- 5年分まとめて申告できる?医療費控除について
- はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは5年分まとめて申告できる?医療費控除についてです。 1.医療費控除とは医療費控除とは、自分自身や生計を一にする配偶者、その他の親族のために支払った1年間の…
- 2025年10月からのふるさと納税の変更点
- はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは2025年10月からのふるさと納税の変更点についてです。1.2025年10月ふるさと納税が変更される2024年6月28日に総務省から「ふるさと納税の指定基…
- 損益計算書におけるサイドビジネス
- はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは損益計算書におけるサイドビジネスについてです。1.サイドビジネスでの儲けは別表示損益計算書では、本業と副業の儲けは分けて管理します。副業とは会計の世界では…
- 法人税に関する改正措置について
- はじめに 今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、法人税の改正措置についてです。1.法人税に関する改正措置とは「令和7年度税制改正大綱」で法人税に係る措置として、中小法人の軽減税率の見直し及び防衛特別…
- 新リース会計基準への適用について
- はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、新リース基準への適用についてです。1.新リース基準とは2024年9月13日に、企業会計基準委員会(ASBJ)より、2027年4月1日以降に開始する事業年…
当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。
