お役立ちコラム

協会からもらった補助金は国庫補助金の対象になるのか

設備等を取得するため補助金を受け取りました。当該補助金は地方公共団体が行って いる事業の一環で企業に対して交付されるものです。しかし受領については直接、地方公共団体から受け取ったのではなく、〇〇協会から交付を受けました。 この場合、当該補助金は圧縮記帳の対象となる国庫補助金等に該当しないのでしょうか。

実質に応じて判断することとなります。

補助金等が間接的に事業者に交付される場合であっても、交付をする者が実質的に誰であるかによって判断することとなります。

ご質問の場合については次に挙げることが認められれば、間接的に受け取った交付金であっても実質的に国又は地方公共団体から直接補助金の交付を受けたものと変わりないと考えられる為、当該補助金は圧縮記帳の対象となる国庫補助金等に該当するものとして取り扱われます。

① 最終的には国又は地方公共団体の承認が必要であり、交付金事業が実質的に国又は地方公共団体の実施する事業であると認められること

② 交付を行う協会は、単に取りまとめの機関にすぎないと認められること。

<参考文献等>

Q&A圧縮記帳の税務と会計

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