お役立ちコラム

不動産の仲介あっせん報酬の帰属の時期

当社は土地・建物の売買の仲介をしたことによる報酬を受け取りましたが、その報酬の額はどの時点で益金の額に算入すればよろしいでしょうか?

仲介に係る売買等の取引当事者間で契約が成立すれば、それによりその仲介に係る役務提供が完了し、手数料等の請求権が確定することになるので、その時点で収益計上することが原則と言えるでしょう。ただ、中小の不動産業者の場合には登記段階で報酬の値引きを要求されることも珍しくないことから、現実の報酬の支払いは取引当事者間において代金授受が完了し、所有権移転登記が行われる時点で行われるのが実情です。

こうした実情を勘案し、法人が継続してその売買契約に係る取引の終了時点で報酬の額につき収益計上することとしているときは、税務上もこれを認めることとしています。

<参考文献等>

法人税法税基本通達2-1-11

https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kihon/hojin/02/02_01_02.htm

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