お役立ちコラム

外国人旅行者に対する消費税免税制度の改正について

外国人旅行者についての消費税免税制度が改正されたと聞きました。改正の内容を教えてください。

2014年10月1日から、以下の要件を満たす取引について、従来免税販売の対象とされていなかった「消耗品」(食品類、飲料類、薬品類、化粧品類その他の消耗品)のうち一定の物品が消費税免税の対象となりました。

 

①「輸出物品販売場」として税務署長から許可を受けた事業者から外国人旅行者が

物品を購入すること。

②外国人旅行者から,その所持する旅券等の提示を受け,その旅券等に購入の事実を記載した書類(「購入記録票」)の貼付け等を行うこと。

③外国人旅行者から,免税購入物品をその購入した日から30日以内に輸出する旨を誓約する書類(「購入誓約書」)の提出を受けること。

④国土交通大臣及び経済産業大臣が財務大臣と協議して指定する方法(「出国までには損しない十分な強度を有する」包装)によって包装を行うこと。

⑤外国人旅行者に対して,同一店舗で1日に販売する消耗品の額が5千円超50万円までであること。

 

【参考情報】

国税庁パンフレット

http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/pdf/yusyutuseido_kaisei.pdf

 

観光庁「消費税免税店」向けWebサイト

http://www.mlit.go.jp/kankocho/tax-free/index.html

 

 

(掲載日:2015年1月7日)

関連コラム

インボイス制度でETC料金の保存書類が増えます!
概要2023年10月1日より制度開始となる適格請求書等保存方式(以下、「インボイス制度」)について、自社が発行する請求書・領収書の書式が変わることやインボイス発行事業者になるための登録申請が必要といった情報は認知が進んでいますが「自社が受け…
法人税とは?対象となる法人や税率などの基礎知識を解説!
法人税とは?課税される法人の範囲法人税は、法人の事業によって得られた所得に対して課される税金です。法人と一言でいっても、法人の種類は様々で、法人の目的や特性により、法人税が課される法人と課されない法人に区分されます。法人税法における法人の区…
キャッシュ・フロー計算書作成時の落とし穴(消費税・建設仮勘定の扱いなど)
1.はじめに p; キャッシュ・フロー計算書とは、財務諸表のうちの1つであり、企業の一会計期間におけるキャッシュ・フロー(収入および支出)の状況を、営業活動、投資活動、財務活動の3つに区分して表示する計算書です。 損益計算書におけ…
販売奨励金を支払った場合の消費税
1.はじめに p; キックバックやリベートなど販売奨励金といった謝礼という内容の商慣習に対する消費税の取り扱いはどのようになっているのでしょうか。基本的な取り扱いから軽減税率との関連についても見ていきたいと思います。 p;…
金銭債権を対象とした取引に係る消費税の考え方
1.はじめに p; 有価証券や金銭債権を対象とした取引に係る消費税は、課税売上割合の計算上複雑になっています。これらを本業として取り扱っていない会社で売却等が発生した際に、課税売上割合の計算を間違えてしまうケースが多いようです。 …

当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。