お役立ちコラム
得意先の海外子会社向けに開発したソフトウェアの消費税
-
弊社では得意先の海外子会社で使用するためのソフトウェアを開発しました。請求書とライセンス証書は海外子会社にメールで送付しますが、ソフトウェア自体は得意先からデータとして海外子会社に送付するため、ソフトウェアを収めたCDは得意先の国内事業所に納品します。また海外ユーザを対象としたトレーニングを国内で行います。この場合の消費税処理について注意すべき点はありますか?
-
ご質問の件は開発したソフトウェアについてライセンス証書を発行していますので、この取引は「資産の貸付け」に該当します。そしてライセンス証書が非居住者である海外子会社向けの物であるため「輸出として行われる資産の貸付け」とされ、輸出免税の対象になります。
なお輸出免税を適用するためには税関の輸出許可証のような証明を保存しておく必要がありますが、当件の場合は実際にCDを輸出したわけではありません。従って輸出取引の証明として、海外子会社との契約書もしくはその他の書類に一定の事項が記載されている必要があります。
また、海外ユーザを対象としたトレーニングを国内で行うことについてもライセンスの条件によっては輸出免税になります。ソフトウェアの貸付けに際して使用方法等の指導を行うという条件のもとに貸付けを行う場合は、仮にソフトウェアの貸付料とトレーニング料を別々に請求したとしても、トレーニング料は輸出免税の対象に含まれます。
<参考文献>
「八訂版 実務家のための消費税実例回答集」木村剛志編 税務研究会出版局
関連コラム
- 消費税免税店制度からリファインド方式へ
- はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、消費税免税店制度からリファインド方式への変更についてです。消費税の免税店制度は令和8年11月からリファインド方式に移行します。これまで外国人旅行者に対し…
- 消費税のプラットフォーム課税の導入とインボイス制度への影響
- はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、消費税のプラットフォーム課税の導入とインボイス制度への影響についてです。消費税のプラットフォーム課税の導入は令和6年度税制改正大綱において明記され、令和…
- インボイス制度のおさらい:適格請求書等保存方式のポイントと特例
- はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、インボイス制度のおさらいです。2023年10月1日に開始された「インボイス制度(適格請求書等保存方式)」は、消費税の仕入税額控除の仕組みを大きく変えまし…
- テナントオーナーは要注意!賃貸借契約とインボイス
- 概要2023年10月1日より制度開始となる適格請求書等保存方式(以下、「インボイス制度」)により、お金にまつわる書類である請求書や領収書など(インボイス)の交付・保存について厳格化されます。では見直しをするのは請求書や領収書だけかというと、…
- 令和5年税制改正(消費税)
- 令和5年税制改正―消費税―令和5年の消費税における税制改正については、インボイス制度に関するものがほとんどでした。下記にて詳細をご説明させて頂きます。1.小規模事業者に係る納税額の緩和措置これまで免税事業者であった者がインボイス発行事業者に…
当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。
