お役立ちコラム

事業主の日当は必要経費として認められる?

事業主の出張時の日当は、事業所得の必要経費として認められますか。

 

【個人事業主の場合】実際にかかった交通費・宿泊料などの実費は必要経費として認められます。ただし、日当に関しては支給基準を定めていて、実際に日当という名目で支給されていた場合でも、必要経費として計上することはできません。実際に何に使ったかによって、必要経費として認められるかどうか、また算入する経費科目を判断することになります。

個人事業主には所得税法上「給与」という概念が無いことと同様に、個人事業から個人事業主への支払ということは、事業資金から個人へ資金を移動したということになり、経費に組み込むことは認められておりません。一方従業員に関しては、日当も経費として計上は可能です。

【会社(法人)の場合】 「会社」と「事業主(役員)」は法的に別個の存在であるため、会社から事業主へ日当を支払うことが可能です。従業員に関しては、個人・法人同様に、日当も経費として計上は可能です。

<参考文献等>

   個人の税務相談事例500選 城本和彦 編 公益財団法人 納税協会連合会

執筆者:深井

関連コラム

5年分まとめて申告できる?医療費控除について
はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは5年分まとめて申告できる?医療費控除についてです。 1.医療費控除とは医療費控除とは、自分自身や生計を一にする配偶者、その他の親族のために支払った1年間の…
2025年10月からのふるさと納税の変更点
はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは2025年10月からのふるさと納税の変更点についてです。1.2025年10月ふるさと納税が変更される2024年6月28日に総務省から「ふるさと納税の指定基…
損益計算書におけるサイドビジネス
はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは損益計算書におけるサイドビジネスについてです。1.サイドビジネスでの儲けは別表示損益計算書では、本業と副業の儲けは分けて管理します。副業とは会計の世界では…
法人税に関する改正措置について
はじめに 今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、法人税の改正措置についてです。1.法人税に関する改正措置とは「令和7年度税制改正大綱」で法人税に係る措置として、中小法人の軽減税率の見直し及び防衛特別…
新リース会計基準への適用について
はじめに今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、新リース基準への適用についてです。1.新リース基準とは2024年9月13日に、企業会計基準委員会(ASBJ)より、2027年4月1日以降に開始する事業年…

当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。