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「ABC(Activity Based Costing:活動基準原価計算)」について

「ABC(Activity Based Costing:活動基準原価計算)」とはなんでしょうか?

ABC(Activity Based Costing:活動基準原価計算)とは、製造間接費などの費用を発生した活動ごとに集計してその活動量を基準として各部門や製品に原価を配賦する計算方法です。

伝統的な原価計算による場合、直接作業時間や機械作業時間などの操業度関連の配賦基準を使用して製造間接費を配賦することになります。

現代の経営において多品種少量生産品が一般化してきていますが、多品種少量生産品は、バッチあたりの生産量は少ないですが手のかかる活動が多いのが通常です。製品種類が増えれば、製品や生産を支援する手のかかる活動が増えます。このような支援活動にかかわる原価として、段取、企画・設計、技術関連、マテハン(資材や原材料の社内運搬)、在庫管理、品質検査に関するコストなどがあります。

これらの製造間接費は、操業度が増えるから増加するのではなく、支援活動が増えるから増加します。そのため、支援活動が増加している多品種少量生産品と従来の大量生産品を並行して生産している場合、操業度関連の配賦基準で製造間接費を配賦すると、大量生産品に製造間接費を余分に負担させることになります。

伝統的な原価計算のこのような欠陥を避けるためには、活動を基準とした配賦基準によって製造間接費を配賦することが合理的であると思われます。ABC(Activity Based Costing:活動基準原価計算)は、このように製品の多様化という新しい製造環境のもとで誕生したものです。

 

 <参考文献等>

櫻井通晴『管理会計 第五版』同文館出版、2012年

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