お役立ちコラム
採用面接などで具体的に気をつけることは?
採用選考は企業と応募者の最初の接点です。
企業の信頼性を高め、トラブルを防ぐためにも、基本的な考え方や注意点を押さえておきましょう。
1.採用選考の基本的な考え方について
採用選考は、
- 「人を人として見る」人間尊重の精神、すなわち、応募者の基本的人権を尊重すること
- 応募者の適性・能力に基づいた基準により行うこと
の2点を基本的な考え方として実施することが大切です。
「職業選択の自由」すなわち「就職の機会均等」とは、誰でも自由に自分の適性・能力に応じて職業を選べるということですが、これを実現するためには、雇用する側が、応募者に広く門戸を開いた上で、適性・能力に基づいた基準による「公正な採用選考」を行うことが求められます。
2.公正な採用選考の基本
「公正な採用選考」を行う基本は、
- 応募者に広く門戸を開くこと
- 本人のもつ適性・能力に基づいた採用基準とすること
にあります。
ごく限られた人にしか門戸が開かれていないようだと、「就職の機会均等」を実現することはできませんので、求人条件に合致する全ての人が応募できるようにすることが大切です。
また、例えば、本籍地や家族の職業など「本人に責任のない事項」や、宗教や支持政党などの「本来自由であるべき事項(思想・信条にかかわること)は、本人が職務を遂行できるかどうかには関係のないこと・適性と能力には関係のないことであり、これらを採用基準にしないことが必要です。
3.採用選考時に配慮すべき事項
採用選考時に気をつけなければならない「就職差別につながるおそれがある14事項」をあげます。(これら14事項に限られるわけではありません。)
「就職差別につながるおそれがある14事項」についての具体的事例・考え方については、参考サイト、解説動画などを参照いただければと思います。
【参考】
公正採用選考特設サイト
https://kouseisaiyou.mhlw.go.jp/index.html
「公正採用選考」の解説動画公開中!
https://kouseisaiyou.mhlw.go.jp/document.html#video01
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(執筆者:坂田)
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