お役立ちコラム

同一労働同一賃金とは?

同一労働とは何をもって同一労働と言うのでしょうか?

同一労働同一賃金は1951年のILO第100号条約(同一報酬条約)で提唱され、日本は1967年に同条約を批准しています。現在の日本では正規と非正規の賃金格差について同一労働同一賃金という言葉が用いられていますが、元々は男女間の賃金格差の問題で使用されていました。また、現在は同一社内での賃金格差について論じられることが多いですが、広義の同一“価値”労働同一賃金という言葉は、例えば採用と給与計算の価値が同じであれば、男女や正規非正規の差に関わらずその価値に応じて賃金が決定されるべき、という意味で用いられます。

現時点では法的拘束力はないものの2016年12月に同一労働同一賃金ガイドライン案が発表され、司法の場で争いになった場合は、本ガイドラインの考え方が参考にされるものと思われます。職務給以外の賃金制度を実施されている事業主の皆様は、同一労働同一賃金の考え方と大きく矛盾していないか今一度確認されてはいかがでしょうか。

 

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