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厚生年金基金の健全化計画とはどのようなものでしょうか

先日、厚生労働省が年金財政が悪化した48の厚生年金基金を「財政健全化を促す基金」に指定し、指定された基金は来年2月末までに掛け金の引き上げや給付削減などの対策を盛り込んだ5年間の財政健全化計画を策定する必要があると発表したニュースを見ました。厚生年金基金とはどのような制度で今回の健全化計画とはどのようなものなのでしょうか。

厚生年金基金とは、国内の代表的な企業年金制度のひとつで公的年金の一部を国に代わって運用し、さらに企業独自の年金を組み合わせて上乗せ給付を行うことにより老後の所得の充実を図る仕組みになっています。そのため、厚生年金基金の加入者の場合は国と基金の両方から老齢給付を受けられることになります。しかし、最近は運用環境の悪化などにより財政の健全性が問題となり、平成17年度に「指定基金制度」が設けられました。この制度は積立水準が著しく低い基金を厚生労働大臣が指定し、5年間の財政健全化計画(以下「健全化計画」)を作成させて計画に従った事業運営を指導するものです。過去に21基金が指定され、このうち3基金が解散、別の3基金は継続指定となっています。

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