お役立ちコラム
保険を個人契約から法人契約に変更した場合に注意することはありますか?
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当社の社長が個人で契約している終身保険の名義を法人契約に変更しようと考えています。名義変更について金銭の授受はしない予定です。この場合税務上の留意点はどのようなことでしょうか。
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保険契約を名義変更した場合は通常個人から法人へ保険契約上の権利を譲渡したものとして取り扱います。この場合、解約返戻金額及び配当積立金額が法人側の保険の取得価額となるためこの金額を資産計上することとなります。保険契約の名義変更にあたり金銭の授受がない場合は個人から法人へ保険契約の贈与があったことになりますので法人側では収入を認識する必要があります。
法人の経理処理は下記のようになります。
借方
貸方
保険積立金
○○万円
雑収入
××万円
配当積立金
△△万円
一方、譲渡をした個人は生命保険契約の名義変更にあたり金銭を受け取っていないため収入は認識せず課税関係は発生しません。
仮に有償で譲渡を行った場合には法人から受け取った金額が一時所得として課税の対象となります。ただし、個人がそれまで支払った払込保険料は収入とすべき金額から差し引くことができます。
今回のケースとは逆に法人が名義人となっている保険を個人に名義変更する場合は給与課税される場合がありますので名義変更をする場合は事前に課税関係を確認することをお勧めします。
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(掲載日:2017年9月6日)
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