お役立ちコラム

スタイリストへの報酬支払時の源泉徴収について

スタイリストの方にお仕事を依頼した場合、報酬支払時に源泉徴収不要と聞いていますが、源泉徴収なしでお支払いをしてよろしいでしょうか。

依頼した業務内容によって、源泉徴収が必要になります。

ポスターやジャケット写真撮影に際して支払うスタイリスト料及びヘアメイク料は、所得税法第204条第1項第1号及び所得税法施行令第320条第1項に規定する写真の報酬に該当しないため源泉徴収は不要ですが、スタイリスト料、ヘアメイク料を写真の報酬に含めてカメラマンへ支払う場合は、源泉徴収が必要となります。

また、映画、演劇その他芸能又はテレビジョン放送でスタイリストとして仕事を依頼した場合にも、源泉徴収が必要となります。

依頼している業務内容をよく確認して、源泉徴収の要不要の判断をしてください。またヘアメイクアップの報酬支払時の源泉徴収に関しても同様になります。

<参考文献等>

国税庁HP 質疑応答事例 源泉所得税 スタイリスト料及びヘアメイク料

http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/gensen/05/08.htm

関連コラム

源泉所得税の「納期の特例」総まとめ!
■ 源泉所得税の納付 p; 自社の従業員に給料を支払うときや弁護士、税理士等に報酬を支払うときには報酬額から源泉所得税を控除して、その控除した源泉所得税を税務署に納める必要があります。この源泉所得税の納付期限は原則として、支払をし…
退職所得控除額の計算方法の注意点-2回目の退職金の支給を受けた場合-
今回は、転職に伴い退職金の支給を複数回受けた場合の退職所得控除額について説明します。 p; ■ 基本的な退職所得控除額の計算方法 p; 退職所得の金額計算に必要な退職所得控除額は、退職金の支給を受けた会社での勤続年数に応…
日本とデンマークの新租税条約(源泉所得税)
「所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とデンマーク王国との間の条約」(以下「新条約」といいます。)が平成30年12月27日に発効し、源泉所得税については平成31年1月1日から適用が開始されること…
派遣会社への業務委託料、源泉徴収は必要?
この度、弊社で人材派遣を利用することになりました。派遣社員を雇用する場合、派遣会社に支払う業務委託料に対して源泉徴収の必要はあるのでしょうか?
外国法人に対する原稿料の支払いをする場合、源泉徴収は必要?
非居住者の方に、会社のパンフレットに使用する原稿を作成してもらったので対価として原稿料を支払いました。この場合、源泉徴収しなければならないのでしょうか。

当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。