お役立ちコラム

太陽光発電設備の系統連系に係る事前アクセス検討料は一時の損金となる!

当社は、太陽光発電設備による発電事業を開始する予定です。電力会社へ売電するためには、電力会社の電気供給設備と当社の太陽光発電設備を接続する系統連携工事を行う必要がありますが、その工事の前に電力会社の側において他の顧客等に影響がないかを調査するアクセス検討を行うことになりました。この事前調査のための電力会社へ支払うアクセス検討料は、太陽光発電設備の取得価額に含める必要がありますか。

アクセス検討料は、当該検討の結果により、系統連系工事を行うか否かにかかわらず、支出される費用となります。従って、太陽光発電設備や系統連携工事とは区別され、アクセス検討料は、電力会社からアクセス検討の結果の回答を受けた時の一時の損金にすることになります。

<参考文献等>

国税庁HP 太陽光発電設備の系統連系に当たり支出するアクセス検討料について

https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/hojin/02/04.htm

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