お役立ちコラム
法定調書を光ディスク等で提出する際の申請方法の変更について
-
弊社はこれまで支店ごとに法定調書を作成し、それぞれの所轄税務署へ提出を行っていました。 ここ数年、提出枚数が多くなっている事から光ディスク等での提出を検討しておりますが、留意すべき点などありますでしょうか。
-
平成26年度税制改正において、法定調書を光ディスク等(CD、DVD、FD、MO)で提出する場合等の申請方法等が一部変更され、平成26年4月より施行されています。
<改正の概要>
・本店等一括提出制度
支店等が当該支店等を所轄する税務署長の承認を受けた場合に、光ディスク等又はe-Taxにより、本店等が取りまとめて当該支店等が提出すべき法定調書を提出する事ができるようになりました。その際、支店等が当該支店等の所轄する税務署長に対して、「支払調書等の本店等一括提出に係る承認申請書」を提出する必要があります。
・みなし承認制度
従来は、「支払調書等の光ディスク等による提出承認申請書」の提出があった場合には、申請につき承認した旨(又は承認をしないこととした旨)を税務署長が書面により通知することとなっておりましたが、その承認申請書の提出の日から2か月を経過しても通知がない場合には、その経過する日においてその申請は承認したものとみなされることとなっております(適用は平成26年4月1日以後に提出する承認申請書からとなっています)。
御社の場合ですと、これまで支店ごとに行っていた法定調書の提出が本店で一括提出できる事となりましたので、光ディスク等での提出とあわせてご確認頂ければと思います。
<参考文献等>
国税庁HP (平成26年4月から)法定調書を光ディスク等で提出する際の申請方法等が変わります
http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/hotei/shinsei_henko.pdf
関連コラム
- 損金算入となる飲食費の基準変更について
- はじめに 2023年12月14日に「令和6年度税制改正大綱」が公表され、税務上損金不算入となる交際費等の範囲から除外される飲食費にかかる金額基準についての見直しがありました。公表されてから半年以上経過しているため、既にご存知の方も多いと思い…
- 納付書の事前送付の取りやめについて
- はじめに 国税庁のホームページに「納付書の事前送付に関するお知らせ」というものが掲載されているのはご存じでしょうか。 今までは申告や納付期限が近付くと所轄の税務署から納付書が送付されておりましたが、キャッシュレス納付の利用拡大、社会全体の効…
- リース会計処理の改正について
- はじめに2023年5月2日付で、企業会計基準委員会日付で、企業会計基準委員会(ASBL)より「リースに関する会計基準(案)」および「リースに関する会計基準の適用指針(案)」が公表されたことをご存知でしょうか?今回のリースに関する会計基準の改…
- インボイス制度における2割特例とは
- はじめについに令和5年10月1日よりインボイス制度の適用が開始されました。インボイス制度に対応するために、免税事業者から課税事業者へ変更することにした事業者の消費税計算について、「2割特例」が新設されたことはご存知でしょうか。今回は、その「…
- 今更聞けない!?インボイス制度について
- インボイス制度とはインボイス制度とは、2023年10月より適用される制度であり、仕入税額控除の要件として適格請求書(インボイス)の保存が義務化されるという内容の制度です。そもそも適格請求書(インボイス)とは、売り手が買い手に対して正確に摘要…
当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。
