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「ABM(Activity Based Management:活動基準管理)」における原価作用因分析のための支援の原価の階層別区分について

「ABM(Activity Based Management:活動基準管理)」における原価作用因分析のための支援の原価の階層別区分について教えてください。

原価作用因分析には、支援の原価の階層別区分が有効です。原価作用因分析のため、工場の製品に関連した活動を次の4つの階層に区分します。

1.単位レベルの活動(unit level activities)

1単位の製品が生産されるごとに単位レベルで活動が行われます。この活動レベルの活動としては、直接工の作業、機械の運転、材料消費、エネルギーの消費などがあります。これらの原価作用因は操業度に関連して発生するもので、変動費がこの範疇の原価に該当します。

2.バッチレベルの活動(batch level activities)

バッチレベルでは、活動はバッチ生産ごとに行われます。このレベルの活動には、段取、マテハン(材料、資材の社内移動)、発注処理、品質管理などがあります。これらの原価は伝統的には間接費とされてきましたが、バッチ処理の回数によって変化します。ABCで最も注目されてきたのが、これらの活動の原価でありました。

3.製品支援レベルの活動(product sustaining level activities)

製品支援レベルでは、異なるタイプの製品が生産または販売されるごとに活動が行われます。この活動には、製品の設計書・仕様書作成、工程管理、技術上の変更、製品機能の強化などがあります。これらの原価を個々の製品に跡づけることは可能ですが、製品の生産量やバッチ回数とは関係がありません。

4.工場支援レベルの活動(facility sustaining level activities)

工場支援レベルでは、活動は工場の生産設備や管理に関連して行われます。このレベルの活動には、工場長の仕事、建物の保守、工場の安全対策、工場経理などがあります。これらの原価は異なる製品に対して共通して発生するため、特定製品に跡づけることが困難で、共通費として処理するしかありません。

 

 <参考文献等>

櫻井通晴『管理会計 第五版』同文館出版、2012年

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