お役立ちコラム

物品等の現物給与の評価額について

会社の忘年会の景品として抽選で何名かの社員に、電化製品等の景品を渡す予定でいます。こちらに関しては、現物給与として取り扱う事になるかと思いますが、その場合の金額は、税込額・税抜額のどちらとすべきでしょうか?

所得税基本通達 36-39 において、使用者が役員又は使用人に対して支給する商品、製品等(有価証券及び食事を除く)の物については、その支給時における次に掲げる価額により評価することとされております。

(1)当該物が使用者において通常他に販売するものである場合には、当該使用者の通常の販売価額

(2)当該物が使用者において通常他に販売するものでない場合には、当該物の通常売買される価額。ただし、当該物が、役員又は使用人に支給するため使用者が購入したものであり、かつ、その購入時からその支給時までの間にその価額にさして変動がないものであるときは、その購入価額によることができる。

今回のケースでは、(2)に該当し、「当該物の通常売買される価額」とされていることから、消費税額を含んだ税込額で給与課税することとなります。

<参考>

国税庁HP 所得税基本通達 36-39 商品、製品等の評価

http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kihon/shotoku/05/04.htm

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