お役立ちコラム

海外の銀行の預金口座の利子の取扱いについて

私は、以前海外に住んでいた際に利用していた預金口座があります。この口座に年に数回、預金の利子が入金されています。 この預金利子については確定申告をする際に含める必用はあるのでしょうか。

確定申告に含める必要があります。

国内の銀行から受取る預金利子については、通常20%の税金が源泉徴収されますので、確定申告に含める必用がありません。

しかし海外の銀行から支払われる利息については、この源泉徴収が行われないため、確定申告に含める必要があります。

具体的には利子所得として他の所得と合算した上で、超過累進税率により課税されます。(いわゆる総合課税)

また、利子を受取る際に海外で税金を差し引かれている場合には、外国税額控除を適用し、その分の税金の一部又は全部を取り戻せる可能性があります。

関連コラム

退職所得課税の見直しについて
はじめに令和5年4月岸田総理大臣を議長とする第16回新しい資本主義実現会議が開催され、その中で退職所得課税制度の見直しも議論がされました。退職金は、長年の勤労に対する報償的給与として一時に支払われるものであることなどから、退職所得控除を設け…
令和5年度税制改正 NISA制度の抜本的拡充・恒久化
はじめに 令和5年度税制改正の目玉の一つとして、NISA制度の抜本的拡充・恒久化が公表されました。NISA制度自体は以前から存在した制度で、一定金額の範囲内で投資によって得られた利益が非課税となる制度になっています。従来のNISA制度には一…
確定申告の基本
はじめに確定申告の受付時期がやってきました。確定申告は全ての人が行わなければならないわけではありませんし、会社員の方等は年末調整を行っているから自分には関係ないと思われるかもしれません。しかし確定申告をすることによって納めすぎた税金が戻って…
退職所得控除額の計算方法の注意点-2回目の退職金の支給を受けた場合-
今回は、転職に伴い退職金の支給を複数回受けた場合の退職所得控除額について説明します。 p; ■ 基本的な退職所得控除額の計算方法 p; 退職所得の金額計算に必要な退職所得控除額は、退職金の支給を受けた会社での勤続年数に応…
歯列矯正は医療費控除の対象となるか
今回は所得税の確定申告における医療費控除のお話になります。 医療費控除の対象となる医療費は、その病状などに応じて一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額とされています。 では「水準を著しく超える」とはどのようなものなのか。保険…

当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。