お役立ちコラム

相続財産に関する費用と債務控除について

相続税額の計算上、債務控除の対象となる債務には、どのようなものがありますか?

 原則として債務控除の対象となる債務は、葬式費用と被相続人自身の債務で、相続開始の際に、現に存するものに限られています。

 そのため、たとえ相続財産から支払うこととなる相続財産に関する費用(相続人などに相続財産が承継されるまでの間に管理をするための諸費用など)であっても、相続開始時までに生じた債務ではないため、債務控除の対象とはなりません。

参考URL 相続税法第13条(債務控除)

相続税基本通達13-2(相続財産に関する費用)

http://www.houko.com/00/01/S25/073.HTM#s2

http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kihon/sisan/sozoku/02/03.htm

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