連年で贈与をしたいのですが？

掲載日：2018年2月26日

贈与税に関して、暦年課税の場合、各年の受贈額が110万円の基礎控除額以下であれば贈与税はかからないと聞きました。 今回子供に現金1,000万円を贈与したいと思いますが、毎年贈与契約を締結するのは煩雑なため、今年書面にて毎年100万円を10年間贈与する契約を締結し、毎年100万円ずつ現金を贈与した場合、毎年の贈与額は100万円と110万円以下のため、基礎控除額以下で10年間贈与税はかからないとの認識でよろしいでしょうか？: 今回の場合は、書面にて贈与契約を締結しているため、今年に1,000万円の贈与があったものとして、今年1,000万円から110万円の基礎控除額を控除した金額に対する贈与税を納付しなければなりません。

なぜかと言いますと書面による贈与の場合の財産の取得時期は、実際現金の贈与があった時ではなく、贈与契約の効力が発生した時となるためです。

書面による場合の贈与において、今回のようなケースで基礎控除額以下の贈与となる場合は、毎年個別に贈与契約を締結し、その締結金額が基礎控除額以下の場合に限られます。

なお、その贈与者からの贈与について相続時精算課税を選択している場合には、贈与税がかかるか否かにかかわらず申告が必要となり、暦年課税とは取扱いが変わりますので注意が必要です。

＜参考文献等＞

国税庁ＨＰ　No.4402 贈与税がかかる場合

https://www.nta.go.jp/taxanswer/zoyo/4402.htm

執筆者：村石

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