お役立ちコラム

『BS』『PL』『CF』の違いや意味・役割とは?

はじめに


今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、『BS』『PL』『CF』の違いや意味・役割とは?についてです。

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1.「財務三表」について


会計の世界において、「BS(貸借対照表)」、「PL(損益計算書)」、「CF(キャッシュ・フロー計算書)」の3つは「財務三表」と呼ばれ、企業の経営状態を把握するための最重要書類です。
これらはいずれも会社のお金に関する報告書ですが、それぞれ異なる角度から会社のお金を描写しており、セットで分析することで会社の全体像が立体的に見えてきます。
次の項より、それぞれの意味・役割・違い、そして相互関係についてまとめます。


2.BS(貸借対照表:Balance Sheet)について


●意味と構造
BSは、決算日など「ある特定の時点」において、会社がどのような財産をどれだけ持ち、何に投資しているかを示した報告書です。
左右に分かれた表になっており、左側の「資産」は集めたお金の現在の使い道(現金、在庫、建物など)を示します。
右側はその資金の調達源泉を表し、いずれ返済する必要がある「負債(他人のお金)」と、返済義務のない株主からの出資金や過去の利益の蓄積である「純資産(自分のお金)」に分かれています。
ここでは必ず「資産=負債+純資産」というバランス(均衡)が成り立ちます。

●役割
最大の役割は「会社の財政状態と安全性の判定」です。
いくら儲かっていても負債(他人のお金)が多すぎると倒産リスクが高く、逆に純資産の比率が高ければ、財務基盤が安定した「潰れにくい会社」であると判断できます。


3.PL(損益計算書:Profit and Loss Statement)について


●意味と構造
PLは、1年間など「ある一定の期間」において、会社がどれだけ稼ぎ、何にいくら使い、最終的にいくら儲かったのかという営業成績を示す報告書です。
売上高から様々な費用を差し引いていく形で、本業の力で稼いだ「売上総利益」や「営業利益」、本業と財務活動を含めた「経常利益」、そして税金などを支払った後に最終的に会社に残る正味の儲けである「当期純利益」など、利益を5つの段階に分けて計算します。

●役割
最大の役割は「会社の収益性と成長性の判定」です。
前年と比べて売上や利益が伸びているかなど、ビジネスの勢いや効率よく儲けを出せているかを測るために使われます。


4.CF(キャッシュ・フロー計算書:Cash Flow Statement)について


●意味と構造
CFは、ある一定の期間において、「実際の現金(キャッシュ)」がどこからいくら入ってきて、どこへいくら出ていったかというお金の流れを記録した報告書です。
現金の増減を、本業で現金を稼げたかを示す「営業活動」、将来のための投資(工場建設など)を示す「投資活動」、借入や返済などの動きを示す「財務活動」の3つに分類して把握します。

●役割
最大の役割は「会社の本当の生存能力(資金繰り)の可視化」です。
PL上でいくら利益が出ている「黒字」であっても、取引先からの入金が遅れて手元の現金が底を突けば会社は倒産します(黒字倒産)。
CFを見ることで、帳簿上の利益ではなく現金のリアルな動きを把握し、手元資金の安全性を確認できます。


5.まとめ


これら3つの決定的な違いは、「捉える視点」にあります。
BSは「今、何を持っているか?」という「時点」の財産状態(ストック)を切り取った「写真(静止画)」に例えられます。
一方、PLとCFは「いくら儲かったか?」「現金はどう動いたか?」という「期間」の業績やお金の流れ(フロー)を記録した「映画(動画)」に例えられます。
さらに、これら3つの書類は独立しているのではなく、密接にリンクしています。
まず、期首(スタート時)のBSが存在します。そこから1年間ビジネス活動を行い、その結果としてPL(利益)とCF(現金の増減)が確定します。そして、PLの最終的な結果である「当期純利益」はBSの「純資産」に組み込まれ、CFで示された現金の増減はBSの「資産(現金)」に反映されることで、期末(ゴール時)の新しいBSが出来上がります。
このように、財務三表はそれぞれ「時点の財産」「期間の利益」「期間の現金」という異なる役割と意味を持っており、どれか一つだけでは会社の実態を見誤るため、3つをセットで立体的に捉えることが正しい分析の基本となります。


おわりに


今回は、『BS』『PL』『CF』の違いや意味・役割についてご説明させていただきました。
CSアカウンティングでは、会計・税務のプロフェッショナルが、会計知識をもって様々なアドバイスをすることができます。
日頃の経理業務の中でも、わからないことや改善したいことがございましたら、是非お気軽にお問い合わせください。

経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムをお読みいただきありがとうございます。

次回のコラムでまたお会いしましょう。

(執筆者:谷)

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