お役立ちコラム

ホスティングサービス利用の際の初期費用の取り扱いについて

当社は、ホスティングサーバーの利用を検討しています。 月額利用料として支払のほか、初期設定費用として一定額の支払が必要となりますが、この場合の初期設定費用はどのような取り扱いになりますか。教えてください。

法人税法上の繰延資産となるものとして、資産を賃借し又は使用するための費用が定められております。ご質問の初期設定費用は、サーバーホスティングサービスの利用に伴って支出する費用ですので、当該繰延資産に該当するものと考えられます。

この場合の耐用年数は、サーバーの耐用年数の10分の7に相当する年数(その年数が賃借期間を超える場合には、その賃借期間)となります。

また、当該支払金額が20万円未満の場合には、損金経理をした場合に当該支払をした事業年度において損金として処理することができます。

参考URL

国税庁HP 法人税基本通達8-1-5

(資産を賃借するための権利金等)

https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/hojin/08/08_01.htm

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