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「輸入貨物の課税価格」について

「輸入貨物の課税価格」について教えてください。

原則的な輸入貨物の課税価格は、

課税価格 = 取引価格 

= 現実支払価格(ア) + 加算要素(現実支払価格に含まれない限度)(イ)

となります。

貨物を輸入するときには、原則として、関税や消費税がかかります。これらの税金の金額を決める際に必要になるのが、この課税価格になります。これは、国際的なルールに則って決められており、我が国では関税定率法によっています。

その中で、上記のように定められているのです。なお、具体的な内容と致しましては、次の項目になります。

(ア)現実支払価格とは、輸入貨物につき、買手により売手に対し又は売手のために行われた又は行われるべき支払いの総額をいいます。仕入書価格がこれにあたりますが、仕入書価格以外のもので、一定の債務の弁済又は相殺があり、仕入書価格に含まれていないときは、これらを加えます。これに対して、金額が明らかな現実支払価格を構成しないものは、控除します。

(イ)輸入港までの運賃等、輸入貨物の輸入取引に関し買手により負担される費用(仲介手数料、輸入貨物の容器の費用、輸入貨物の梱包に要する費用)、輸入貨物の生産等に関連して買手により無償で提供される物品又は役務の提供のうち一定のものや、ロイヤリティ又はライセンス料は加算要素となります。

詳しくは、http://www.kanzei.or.jp/tokyo/cus_info/pdf/20080212gozonni.pdf

を参照ください。

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