お役立ちコラム
虚偽の通勤手段での通勤時の怪我は労災になりますか?
-
会社に届出をしている手段とは異なる通勤手段で通勤途中に怪我をした社員がいます。 この場合は、労災の対象となるのでしょうか?
-
虚偽の申請であることに対する処分については、労災の申請においては問題にならず、通勤経路・通勤方法が「合理的」であるか否かが判断のポイントのため、合理的であれば労災として認められます。
虚偽の申請をしたことに対する社員への処分については、就業規則等で規定しているか否かにより異なってきます。
バスや電車などの交通機関等で通勤手段ごとに支給基準を設定している場合において、電
車通勤の申請をしていた社員が自転車等で通勤した場合は、通勤費の不当利得となり、返還義務が生じます。
一方で、最寄駅から会社までというような規定で、手段ごとに支給基準を定めていない場合は、同じ通勤距離には変わりがないため、返還義務は生じません。
通勤費の支給基準を見直した上で、罰則を科す場合は、就業規則の懲戒の部分についても見直しておいたほうが良いでしょう。
関連コラム
- 脳・心臓疾患の労災認定の可能性について
- 「仕事中突如体調を崩し、結果的に脳内出血になってしまった場合、労災認定される可能性はあるのでしょうか。」このようなご相談を受けたことがあります。確実な回答は難しいとは思いますが判断基準につきましてわかりやすいフローチャートがありますのでお伝…
- 令和6年11月から「フリーランス」が労災保険の「特別加入」の対象となります
- 令和6年11月からフリーランスの方も労災保険に特別加入できるようになりましたのでポイントをお伝えいたします。労災保険は、労働者が仕事または通勤によって被った災害に対して補償する制度です。よって労働者以外の方は原則として労災保険に加入すること…
- 複数事業労働者への労災保険給付について
- 「労災保険」は、労働者が業務や通勤が原因で、けがや病気等になったときや死亡したときに、治療費や休業補償など、必要な保険給付を行う制度です。これまでは、複数の会社で働いている労働者の方について、働いているすべての会社の賃金額を基に保険給付が行…
- 精神障害の労災認定基準が改正されました。
- 心理的負荷による精神障害の労災認定基準について、「心理的負荷による精神障害の認定基準」が改正され、令和5年9月1日に付で通知がされました。本コラムでは、改正に関するポイントについてまとめました。認定基準の改正を機に、改めて従業員の心理的負荷…
- 傷病手当金に関する7つの質問に答えます!
- 怪我や病気になって働くことが出来なくなったらどうしよう…そんな時役立つのが【傷病手当金】です。傷病手当金について様々な事項をご説明します!傷病手当金とは?傷病手当に関する7つの質問入社1年未満でも傷病手当金はもらえる?傷病手当金と労災は同時…
当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。
