お役立ちコラム
債務の計上について
はじめに
今回の経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムは、債務の計上についてです。
1.支払方法の違いと貸借対照表の表現について
例えば、本屋さんで本を買ったという事実があれば、これはお金の支払い方法に関係なく変わらない事実です。
この取引の結果は、本を買って経費がかかったので、損益計算書では利益が減ります。利益が減るので純資産が減ります。
貸借対照表では、現金で支払えば現金という資産が減ります。資産が減って、純資産が減るパターンです。
それでは、クレジットカードで買った場合はどうでしょうか。
この場合は、すぐにお金は減りませんが、後でお金を支払わなければならないという債務を認識する必要がありますので、負債が増えます。
貸借対照表では、負債が増えて純資産が減るパターンです。
クレジットカードでなくても、本屋さんから請求書を発行してもらって支払うというパターンも同様の結果となります。
このようにツケで購入した場合は、「買掛金」あるいは「未払金」という負債の勘定科目で計上します。
「買掛金」のことは、会計の専門的な言い回しでは、通常の取引に基づいて発生した営業上の「未払金」となります。
2.買掛金や未払金は流動負債に分類
買掛金、未払金は通常1カ月程度で支払うものなので、ワン・イヤー・ルールで考えて、流動負債に分類されます。
手形を振り出して相手に支払うことを約束する場合は、この際に振り出した手形を「支払手形」として流動負債に計上します。
続いて、計上された買掛金や支払手形がどのように変化していくかについて見てみましょう。
手形が無事に決済されたり、請求された買掛金額を相手に振り込んで支払ったりしたら預金残高が減ります。
その分、支払手形や買掛金という負債は減りますので、貸借対照表では資産も負債も減って、純資産が変化しないパターンとなります。
おわりに
今回は、購買に伴って発生した債務は、「買掛金」や「未払金」に計上することと、貸借対照表での表現について簡単にご説明させていただきました。
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経理・会計・税務BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のコラムをお読みいただきありがとうございます。次回のコラムでまたお会いしましょう。
執筆者:谷
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