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中小企業の問題を解決する経理のアウトソーシング

大企業とは違い、中小企業では他部門の社員が経理業務を兼任することも多いのではないでしょうか。加えて、人手不足が効率的な経営の足かせになっていることも……。そんな悩みを解消してくれるのが経理のアウトソーシングです。今回は、中小企業の問題を解決する経理のアウトソーシングについて考えてみましょう。

 

 

中小企業が抱える問題

 

中小企業の多くは、人手不足という問題を抱えています。また、仕事を受注する営業部門や商品を仕上げる製造部門などにリソースが割かれ、経理に力を入れている中小企業は少ないのではないでしょうか。

日々のルーティン業務に追われることで、経理の観点から経営にフィードバックする機会や、最新の経理知識を深める余裕もありません。経理は業績を左右する判断のベースとなる情報を提供する部門にも関わらず、そこにマンパワーを注げていないのが、中小企業の人手不足がもたらす影響のひとつです。そんな問題を解消してくれるのが、経理のアウトソーシングなのです。

 

 

中小企業だからこそのメリット

 

人手不足を抱える中小企業だからこそ、日々の業務はもちろんのこと、経理業務をアウトソーシングすることで経営をより効率化できます。では、中小企業だからこそのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

 

1. 専門的な知見を活用できる

経理業務にリソースを割けない場合、自社で経理のノウハウを深めていくことは困難です。これまで行ってきた経理業務の処理を繰り返していくだけで、業務改善に着手することは難しいのではないでしょうか。しかし、経理業務をアウトソーシングすることによって、日々のルーティン業務を委託できるだけでなく外部の専門的な知見を活用できるため、質の高い経営判断ができます。

「中小企業は人的なリソースも限られているから、経理になんてとても力を入れられない」という悩みを解消し、「中小企業でも経理の情報を有効活用した経営判断ができる」という強みに変えてくれるのも、経理業務のアウトソーシング化のメリットです。

 

2. 人件費を変動費化できる

経理業務だけに従事する社員を雇用すると、人件費が固定化してしまいます。人員に対し潤沢な人件費を支払うことが難しいというのが、中小企業が抱える人手不足の現状です。しかし、アウトソーシングすることで、人件費を変動費化させることができるため、経理業務の繁閑に合わせて人員調整する必要もなくなります。

 

3. コストダウンにつながる

経理を担当する人材の採用や教育コスト、福利厚生費などを抑制できるため、結果的にコストダウンにつながるケースが多いのもメリットのひとつです。

中小企業の中には、「アウトソーシング化に必要なコストがかかるので同じでは?」と感じる企業もあるかもしれません。しかし、高い専門性を持つノウハウやナレッジに対しコストを支払うという観点で見れば、考える必要があると言えるでしょう。日々の業務を委託し、さらに専門性の高い知識を活用できるというメリットに焦点をあてることで、コスト面でのメリットはより明確になります。

 

4. 中立的な目線での経理

自社内で経理を行っていると、どうしても偏った目線で数字を判断してしまいがちに。特に、経理担当が経営者と近い立場にいる場合、自社にとって都合よく数字を解釈してしまうこともあるでしょう。

経理業務をアウトソーシングすることで、外部目線で情報を扱うことになるため、結果として中立的な経営判断につながります。自社の目線だけでは見えなかった経営の数字にもスポットをあてられ、新たな経営判断や業務改善にもつながるでしょう。

 

5. 不正の軽減につながる

中小企業が社内で経理を管理していると、第三者的な監視がないことで不正が起こってしまうこともあるかもしれません。適正な知識がないことで、無意識に不正につながる処理をしてしまっていたというケースもあるでしょう。

前述のように、経理業務をアウトソーシングすることで、第三者の目線を得られます。それは、自社の事情に偏らず冷静に数字を判断できる目線です。また、最新の法知識をはじめ、さまざまな例外処理への対応実績など、正しい経営を行ううえで必要な専門性も活用できます。アウトソーシング先からの目線は、結果として不正の抑止につながります。

 

 

アウトソースできる経理業務例

 

経理にはルーティン業務をはじめ決算業務など、さまざまな業務があります。経理をアウトソーシング化する際は、自社の業務負荷や自社固有の状況に応じて委託する業務を選定しましょう。アウトソーシング可能な経理業務の一例は、次の通りです。

・売上管理業務

・請求書、見積書、注文書の作成業務

・受発注管理業務

・経費精算、管理業務

・現金出納帳管理業務

・記帳業務

・データ入力業務

・出荷、在庫管理業務

・伝票審査業務

・事業計画書の作成業務

・月次決算業務

・四半期決算業務

・期末決算業務

・税務決算業務

日々のルーティン業務から決算業務にいたるまで、多岐に渡る業務を委託することができます。部分的なアウトソーシングにするのかフルアウトソーシングするのかを選択することが必要です。また、社内リソースが足りていない部分や社内に知見を蓄積したい部分などを考慮し、アウトソーシングを検討するようにしましょう。

 

 

まとめ

 

業務を分散し効率化するためには、人材の確保は必要不可欠です。しかし、中小企業の現状に目を向けると、なかなか理想とする人材の確保が難しいところです。そんな中で業務を効率化するためには、アウトソーシングは欠かせないのではないでしょうか。経営により注力するためにも、経理業務を効率化し、社内のマンパワーを利益や資産を生み出す部門に注ぎたいものです。中小企業が抱える問題を解決してくれる経理のアウトソーシングについて、自社でも検討してみることをおすすめします。

 

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執筆者:海野

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