お役立ちコラム

長時間労働による精神障害発症と労災認定

精神障害で労災認定される場合の長時間労働はどの位の残業時間でしょうか?

「極度の長時間労働」として評価されるには、発症直前の1カ月におおむね160時間、発症直前の3週間前におおむね120時間の時間外労働を行った場合です。この場合は、特別な出来事として心理的負荷の強度は「強」と評価されます。

また発症直前の2カ月連続で1月あたりおおむね120時間、3カ月連続で1月あたりおおむね100時間以上の時間外労働を行っている場合も心理的負荷の強度は「強」と評価されます。いずれも、発症直前の労働時間が与える心理的負荷で評価しています。

なお、恒常的長時間労働が認められる場合で心理的負荷の評価が「強」となるのは以下の場合です。

①具体的出来事の心理的負荷の強度が労働時間を加味せずに「中」程度と評価される場合であって、出来事後に恒常的な長時間労働(月100時間程度)が認められる場合

②具体的出来事の心理的負荷の強度が労働時間を加味せずに「中」程度と評価される場合であって、出来事の前に恒常的な長時間労働(月100時間程度)が認められ、出来事後すぐに(おおむね10日以内に)発病に至っている場合、または、出来事後すぐに発病には至っていないが事後対応に多大な労力を費やしその後発病した場合

③具体的出来事の心理的負荷の強度が労働時間を加味せずに「弱」程度と評価される場合であって、出来事前および後にそれぞれ恒常的な長時間労働(月100時間程度)が認められる場合

 

 

(参考)厚生労働省 精神障害の労災認定

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun

 

執筆者:富田

関連コラム

テレワーク導入に向けて知っておくべきポイント
働き方改革の推進に伴い、「テレワーク」を導入する企業も増えてきています。ここではいくつかのQA形式で、経営者または人事労務担当者の目線から、テレワーク導入に関するポイントをご紹介いたします。 p; 目次 1.テレワークとは? 2…
兼業・副業と社会保険手続き
目次 p; Q1.兼業・副業に興味があるのですが、私も兼業・副業出来るのでしょうか? Q2.兼業・副業で2カ所以上の会社で勤務する場合、2ヶ所以上で健康保険の加入手続きを行うのですか? Q3.そもそも、社会保険の加入条件は何でしょ…
高齢者、学生、パートなどさまざまな雇用保険の加入手続きについて
人事の皆様は雇用保険加入手続きを日頃より行われている事かと思いますが、雇用保険の加入基準を正しく理解されていますでしょうか? 学生アルバイトの雇用、65歳以上の高齢者を雇用、又は外国人を雇用等、昨今の人出不足と相まって多様な人材を雇用す…
育児休業についてのQAいろいろ
p; 育児休業は、社員が一定期間仕事を休業し、養育に専念できる制度です。法律上、育児休業給付金や社会保険料の免除などのサポートが充実していて、仕事と子育てがより良い関係を築いていくために、会社も対応が求められます。 今回は育児休…
産休・育休取得者 紛争解決事例集
令和なる新たな元号を迎え、女性を対象にした就労シンポジウム等を多く目にする機会があります。 今では中小企業等でも女性社員の比率は以前より多くなり、管理職として手腕を発揮している女性も多くいらっしゃると思います。 しかし、一方で、まだまだ女…

当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。