お役立ちコラム

有期契約社員が妊娠したことによる次回の契約更新

有期契約社員として5回契約を更新し、2年半近く勤務している者がおります。この度、本人より妊娠の報告がありました。契約期間中に産休の申出がありましたので、会社としては次回の契約更新は考えておりません。しかし本人は契約を更新し今後も働き続けたい、と言っています。次回契約更新しないことは可能でしょうか?

有期契約社員の方から退職の申出はなく、契約の更新を望んでいるのに妊娠報告の後契約更新はしない、とすることは契約期間満了による雇い止めであっても妊娠を理由とする解雇に当たります。これは男女雇用機会均等法に違反するものです。男女雇用機会均等法では妊娠、出産等を理由とする次のような不利益取り扱いは禁止されています。

・解雇すること。

・期間を定めて雇用される者について、契約の更新をしないこと。

・あらかじめ契約の更新回数の上限が明示されている場合に、当該回数を引き下げること。

・退職または正社員をパートタイム労働者等の非正規社員とするような労働契約内容の変更の強要を行うこと。

・降格させること。

・就業環境を害すること

・不利益な自宅待機を命ずること。

・減給をし、または賞与等において不利益な算定を行うこと。

 

執筆者:竹田

関連コラム

高齢者、学生、パートなどさまざまな雇用保険の加入手続きについて
人事の皆様は雇用保険加入手続きを日頃より行われている事かと思いますが、雇用保険の加入基準を正しく理解されていますでしょうか? 学生アルバイトの雇用、65歳以上の高齢者を雇用、又は外国人を雇用等、昨今の人出不足と相まって多様な人材を雇用す…
育児休業についてのQAいろいろ
p; 育児休業は、社員が一定期間仕事を休業し、養育に専念できる制度です。法律上、育児休業給付金や社会保険料の免除などのサポートが充実していて、仕事と子育てがより良い関係を築いていくために、会社も対応が求められます。 今回は育児休…
産休・育休取得者 紛争解決事例集
令和なる新たな元号を迎え、女性を対象にした就労シンポジウム等を多く目にする機会があります。 今では中小企業等でも女性社員の比率は以前より多くなり、管理職として手腕を発揮している女性も多くいらっしゃると思います。 しかし、一方で、まだまだ女…
労働条件の明示が電子メール等も可能になります
労働条件の明示の電子化について教えてください。
社会保険労務士試験について
ひと月ほど前の平成30年11月9日、 第50回社会保険労務士試験の合格発表がありました。 今年の合格率は6.3%ということで、最近の合格率に照らしてみれば 平年並みか、少し難しい程度の難易度だったということになるのでしょうか。 試験は労働…

当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。