お役立ちコラム

外貨建取引の円換算方法

外貨建取引を円換算する時に適用する換算レートの種類について教えて下さい。

換算レートの種類にはTTM、TTS、TTB(注1)がありますが、外貨建取引を円換算する時に適用する換算レートの種類は、原則として法人の主たる取引金融機関のTTMによることとなります。

ただし、次のような方法等いくつか例外が認められております。

・同一の方法により入手等をした合理的なものを継続して使用している場合には、主たる取引金融機関以外の換算レートによることができます。

・継続適用を条件として、売上その他の収益又は資産についてはTTB、仕入その他の費用又は負債についてはTTSによることができます。

参考文献

国税庁HP 基本通達 法人税13の2-1-2

https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kihon/hojin/13_2/13_2_01.htm

(注1)

TTS(電信売相場)・・・円を外貨に換える際のレートで,仲値+銀行の手数料を指します。

TTB(電信買相場)・・・外貨を円に換える際のレートで,仲値-銀行の手数料を指します。

TTM(電信売買相場の仲値)・・・外国為替取引の基準となるレートでTTSとTTBの中間の値を指します。(仮に仲値が100円で銀行の手数料が1円である場合,TTSは101円,TTBは99円となる。)

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