お役立ちコラム

技術役務の提供に係る報酬に対応する原価の額の計上時期

当社は、設計、作業の指揮監督、技術指導その他技術役務の提供に係る報酬を得ていますが、当該報酬に対応する原価の額の計上時期について教えて下さい。

技術役務の提供に係る報酬に対応する原価の額は、原則として当該報酬の額を益金の額に算入する事業年度の損金の額に算入します。ただし、法人が継続してこれらの技術役務の提供のために要する費用のうち次に掲げるものの額をその支出の日の属する事業年度の損金の額に算入している場合はこれが認められます。

 
①固定費(作業量の増減にかかわらず変化しない費用をいう)の性質を要する費用

 
②変動費(作業量に応じて増減する費用をいう)の性質を有する費用のうち一般管理費に属するものでその額が多額でないもの及び相手方から収受する支度金、着手金等(一定のものに限る)に係るもの

 

<参考文献等>

法人税基本通達2-2-9

https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kihon/hojin/02/02_02_01.htm

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