お役立ちコラム

個人向け国債の相続税評価

今回父が他界し相続を行うこととなったのですが、父が保有していた個人向け国債は相続税上どのように評価を行えばよいのでしょうか?

個人向け国債は、課税時期において中途換金した場合に取扱機関から支払いを受けることができる価額により評価を行います。
具体的には、次に掲げる算式により計算した金額によって評価します。
 (算式) 額面金額 + 経過利子相当額 - 中途換金調整額

なお、中途換金ができない発行後一定の期間内での中途換金は、相続等の場合に限って認められていますが、原則として、発行後1年未満の個人向け国債を贈与により取得した場合であっても、中途換金の額により評価しても差し支えありません。

<参考文献等>

国税庁HP 個人向け国債の評価

https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/hyoka/15/06.htm

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