お役立ちコラム

外貨建の前払費用の費用化時の換算レートについて

弊社では、役務提供の対価として、国外企業に外貨で費用の支払いを行いました。 当該費用は支出日以降一年間に役務提供を受けるものでしたので、前払費用として計上を行いました。当該 前払費用の費用化時のレートですが、費用化の時点のレートを使用するのでしょうか、それとも他の換算レートを使用するのでしょうか。

外貨建の前払費用は、費用性資産であるため、決算時であっても換算替えを行うことはありません。費用化の処理をする場合でも、支出時(取引発生時)の為替レートで換算をすることとなります。

外貨建の前払費用に限らず、他の経過勘定項目である前渡金・前受金・前受収益についても同様に換算替えをすることはありません。費用化、収益化をするときに使用するレートも前払費用と同様に取引発生時のレートを使用することとなります。

関連コラム

インボイス制度でETC料金の保存書類が増えます!
概要2023年10月1日より制度開始となる適格請求書等保存方式(以下、「インボイス制度」)について、自社が発行する請求書・領収書の書式が変わることやインボイス発行事業者になるための登録申請が必要といった情報は認知が進んでいますが「自社が受け…
会計の役割とは??
会計の役割とは、、??1.日々の業務と会計の繋がり「会計」というと、経理部門の人が知っておくべきスキルであって、経理関係者以外は知らなくても良いと思っているビジネスパーソンも少なからずいると思います。さらには、会計は知っておいた方が良いけれ…
これだけは押さえておきたい!月次決算の基本ポイント
月次決算を行う目的とメリット月次決算は、年次決算のように法律的な規制はありません。したがって計上基準は会社で独自に決定することができます。月次決算は年次決算と同様の作業を行うことになりますが、月次決算の目的である経営判断資料の早期作成をふま…
連結決算の基本的な考え方②
はじめに前回、企業グループ全体の財政状態や経営成績を把握するツールとして連結財務諸表について紹介しました。(連結決算の基本的な考え方)連結財務諸表が生まれた背景や基本的な仕組み等については、ぜひ前回のコラムを見ていただきたいです。今回のコラ…
経営分析の8つの指標
はじめにここでは経営分析について考えてみます。決算書の中身を理解した上で、会社の経営状態をチェックしていきます。経営分析は、会社の強みや弱みを客観的に把握するために有効な手段です。経営分析でできること経営分析には大きく2つの方法があります。…

当サイトの情報はそのすべてにおいてその正確性を保証するものではありません。当サイトのご利用によって生じたいかなる損害に対しても、賠償責任を負いません。具体的な会計・税務判断をされる場合には、必ず公認会計士、税理士または税務署その他の専門家にご確認の上、行ってください。